ハンブレッダーズのメジャーデビューアルバム「ユースレスマシン」が、1曲1曲のクオリティが濃すぎてレビュー書かざるを得なかった。
1.ユースレスマシン
アルバム「ユースレスマシン」の中でのこの曲の位置付けは、以降の曲とは一味違う。
さっきストーリーがあると言ったが、それはあくまで2曲目「見開きページ」から。
楽曲「ユースレスマシン」は、ハンブレッダーズというバンドの自己紹介であり、アルバム「ユースレスマシン」というストーリーの作者の自己紹介でもある。
2.見開きページ
見開きページというタイトルだが、目次とかそんなもんじゃなくて、ちゃんとストーリーが始まっている。東野圭吾の本なら5ページぐらい開いてる。
時期は、新学年が始まった一学期の初めの週。ベタな少年マンガのあるあるネタを超ビューティフルな曲に仕上げるハンブレの強さここにあり。
どうやら遅刻を懸念する少女が転校してきたみたいだ。でも曲がり角でぶつからずにすれ違ってしまう残念さがいかにもハンブレの主人公らしい。
ラスサビ前に思いっきり叫ぶ「大好きなものに大好きって言わなくちゃな」というバカ正直な歌詞がとても好き。
3.ユアペース
青春の進展が自分の思い通りにいかない、全部君のペース。でもなんだか楽しい、そんなポジティブな曲。
ハンブレあるあるの、クラスの中心に立てないながらも、ちゃっかりいい感じの青春を楽しんでる非リアブチギレ案件である。
もう立派に映画館デートなんかしちゃって、それでも満足しきれずたまには公園でダラダラしたいという。理想がウブ過ぎる。大人のだらだらといえば家で1日中セッ(自主規制)
歌詞にも「いつだって君のペースで物語は進んでいくんだね」
とあるし、やっぱりこの曲も含めてこのアルバムが一つの大きなストーリーになっているんじゃないか(ゴリ押し)。
進展の時期はGWぐらいかな。
4.ブランコに揺られて
過去の別れを思い出したような歌詞がしんみり来る歌。
サビで藤川球児のストレート並にノビのあるストレート高音を振り絞り続けてからの、「見とれた↓~」で下顎ビヨ~ンて伸ばさないと出せなそうな落差のオバケフォークを落とす。
この歌をストーリーにはめ込むなら、ユアペースまで紡いできたストーリーのその前、真夏のブランコに揺られながら見とれた「あの子」の思い出の回想歌という位置づけなのではなかろうか。
今更 終わりの会 開いた 一月 君が泣いていたのは 僕のせいだ
5.マイラブリーボアダム
前曲のしんみりとは真逆の、お気楽ダルダルモード全開の歌。睡眠至上主義に近い。
きっとストーリーの主人公は五月の半ばか後半ぐらいで、五月病になってしまったんだろう。
この曲で最高に推せるのは、
「俺が決めるんだはぁ」のため息と歌声を同時に出す一人二役の声。
これもムツムロ歌のシンボルの一つで、
どこから声出してるねんあれ。聴けど聴けど分からないし、真似できない芸当。
6.約束
これは全体の完成度たっかい歌だなぁ。これでもかとギターの音を焦らしながらゆっくり上がっていくイントロから惹き付けられる。吸着力えぐい。
個人的に、イントロだけならキュウソの「冷めない夢」と印象が重なる。
そしてそのギター音は、サビでも俺を惹きつけたまま離さない。
二番後の、Ah~~~~~~~~~~って言いながら消えていく裏声パートもしんみりしてていいよね、、、、、
Ah~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(エモい…)
Ah~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(エモい…)
Ah~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(エモい…)
Ahぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
(ファッ??!!)
夜空が赤く溶け出してえええええええ!
部屋には風が吹き出してええええええ!
ここからまた歩き出すよおおおおおお!
途切れたままの約束をおおおおおおお!
約束をおおおおおおおおおおおおおお!
二番までの落ち着きは最後に爆発するための伏線だったわけか、、、、、、、
7.聞こえないように
ユースレスマシンというストーリーはここで胸キュンのピークを迎えます。恋つづなら多分最終回です。
ストーリーは、ペース的には六月の梅雨時か、あるいは、「中途半端な形の月を見て」いたということは、七夕かも。
聞こえてないのを確かめて少しがっかりした
聞こえてないのを確かめて少し安心した
2000回中2000回聞こえるように歌ってんのかってほど刺さった歌詞。
伝わらなくてガッカリ。でも我に帰ったらクッソ恥ずかしいことを言っていたから聞こえてなくてよかった………………………………
一瞬で変化する感情の微動を詩に掬いとってくれる限り、ハンブレ好きはやめられない。
8.都会に憧れて
………………は?
何都会に憧れてんだよ。
「テレビもラジオもあるけれど こんな街 嫌だ」って歌ってるけどヨォ………………
まさかおめぇ、4月に上京することをステータスにしててウザいって友達にクギ刺された俺と同レベル????メジャーデビューで大切なものを置いてきてしまったな?
都会に憧れる日もあるけれど
最期はここがいいと思ってる
………ごめんなさい。何でもある都会に憧れてその良さも分かったものの、やっぱり「不足」が多い地元が1番落ち着くっていう歌なんだろな。
「メジャーデビューしたけど大切なもの忘れてないぜ」
って伝えたいように思う。
そして、歌詞中の田舎の光景が具体的過ぎる。きっとムツムロの実体験なんだろう。
9.SUMMER PLANNING
7月前半ぐらいに聴きたい歌。
いっちょ前に記念日とか言う関係性になるまでストーリーは進んでいた。
アレンジといい曲の全体的な雰囲気がKEYTALKのLove meとめーっちゃ被る。
10.逃飛行
11.大掃除の後
やまない雨はない確かにないけど
曇らない空もないじゃん
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