【レディクレ】一体感を作る力は健在。ORANGERANGEは曲作るよりライブ増やして

 SUPER BEAVERは途中で抜け(SUPER BEAVERファンの皆さんすみません)、Lステージへダッシュ。ORANGERANGE待機。30分前くらいに着いたのに、最前を確保できなかった。そして始まるやいなや入場規制がかかったらしい。人気あるんやなぁ。レディクレは4年ぶりの登場だという彼ら。一昔前のバンド・過去の栄光といった印象が自分の中にはあったのだが、名曲新曲を織り交ぜたセトリからは、彼らの可能性をまだまだ感じることができた。
 予め恐縮なのだが、私の中でのORANGERANGEは2010年ぐらいで記憶が止まっている。Mステをとある理由で見なくなって以降は、彼らをテレビで見る機会もなく、かといってライブに行くというエンタメに興味がなかった()ので、私の前からは完全に姿を消してしまった(すみません)。寿司食べたいは辛うじて知ってたが、ryukyu windとenjoy!は初見。久しぶりにORANGERANGEの音楽に首を突っ込んだ人という設定で、俺のレビューを見ていただければと思う。

ORANGE RANGE@Lステージ 2019/12/27 16:20~

生参戦:初 見た場所:真ん中らへん


★セットリスト★
1.上海ハニー
2.Ryukyu Wind
3.以心電信
4.SUSHI食べたい
5.Enjoy!
6.イケナイ太陽
7.キリキリマイ


★最近の曲を初めて聞いてみて

2.ryukyu wind

Ryukyu windは2013年、Enjoy!は2019年ガチのマジの新譜の模様。
2曲目のRyukyu windを聞く。1番やサビはHIROKIが引っ張り、2番のAメロBメロは転調してRyo(またはNAOTO)のラップ。間奏はとりあえずなんか叫んでて、今回はオーレオーレオー。なんだ今までと同じパターンじゃねぇか。そろそろネタ切れか?でも、ギターやDJ(?)のサウンドは爽快だし、ライブで歌ってて気分良くなってきたし、良い………過去のバンドの割にまだまだいい曲作るじゃん…あれ?

「いつからORANGERANGEがオワコンだと錯覚していた……?」

CDの売り上げと知名度が追いついてないだけで、いい意味でのORANGERANGEらしいクオリティは健在じゃないですか。メディア露出は実際減らしてるみたいだけど、活動の形を変えただけで全然いい曲作ってくれてる。だから「沖縄で生まれたナンバーなんだけど、もしかしたらみんな知らないかもしれないけど、頑張ってついてきてね!」なんて低姿勢で来なくていいから。2010年代の曲を観客が知らないことに誰も罪はないのだから。俺らがついて行くよ。

5.Enjoy!

こっちはマジの新曲。曲振りでは、みんなどうせ知らんやろという自虐混じりのテンションで、丁寧に「ノリ方」をレクチャー。

HIROKI「サビではみんなでタオルを回してもらいます」「そして間奏では、みんな大好きコォォールアァンドレスポンスもします」「大阪のノリ見せてください!エーーンジョーーーイ!!」「はいできました〜ヤバァくないだって聞いたことないでしょこれ?なんでできるんですか?これが大阪のポテンシャルってやつですか?」「でこの後サビが来ます。最後のサビってたいがい盛り上がりますよね。これ、やっちゃいませんか、でっかいやつ、ヤバいやつ」

彼らもこの曲が王道中の王道であることを自覚している模様。ノリ方といっても、至って普通。1回で必ず覚えられる分かりやすさというのは、言い換えればパターン化されたもの・単調なものということである。しかし、わかりやすいものというのは、大衆化させやすいというとてつもない強みを包含する。これがあることで、大ヒットナンバーにばかり頼らなくても全国を回れるようになった曲。Enjoy!は、2010年代曲を代表する新しいライブソングとして、ORANGERANGEにとって格好のスパイスとなったのではないか。


★単細胞なグループなのは分かってる

4.SUSHI食べたい


HIROKI「大阪といえばたこ焼き。でも、寿司食べたいですよね。」
「東京オリンピックもあることですし、日本の文化を広めましょう」
NAOTO「ライブで興奮してチンコビンb」

マジでこんなこと言ってた。曲への持っていき方が中学生の社会科の調べ学習ぐらい雑すぎる。この曲は「寿司食べたい」の連呼とか寿司ネタを片っ端から言いまくるとことか、完全にシブがき隊の「スシ食いねェ!」。メロディ違えど、コンセプトは丸パクリ。合言葉は「パクろうぜ!」発言とパクリ曲ロコローションの一連の流れで物議を醸したのが十数年前。だが彼らは何も反省してなかった。MCで小学生レベルの下ネタ言うNAOTOも吹っ切れすぎてどうかしてる。ただ彼らは開き直ったバカなのでバカやろうぜ!を一貫してここまで続けてきた。そして、今のアーティスト像を作り上げた。これはすごくいいこと()だと思う。バカ歴が長い故にバカが多様化し、名曲に変わったのである。

★名曲での熱気が夏のビーチ

1.上海ハニー

3.以心電信

6.イケナイ太陽

7.キリキリマイ

HIROKI「enjoy!で今日は終わりでぇ〜す」
ファン「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
HIROKI「やっぱりあと2曲やりまぁ〜〜す!」
MCでもやれる限りのバカを尽くして場を盛り上げてた。
そして、大ヒットナンバーがアタマとトリ付近にある安心感ときたらすごい。中列だろうがみんなほれ来たと言わんばかりに歌ってた。早くから入場規制かかってたけど納得。9作連続オリコン一位は伊達じゃなかった。彼らは持久性のある強力な武器(曲)をたくさん持っている。冒頭の写真もそうだが、前から後ろまで全員の一体感がすごいステージとなっていた。
これだけライブやフェスで場を作る力と歌を持っているのだから、歌を作るよりもライブ活動に力を注いでいただきたいと勝手ながら思ってしまった。フェスの目玉になれるパワーを存分に秘めてるのだから。

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