【レディクレ】1年で名曲を生み出しすぎたOfficial髭男dismの最強フルコースセトリ

 今年最も飛躍したバンドと言っていいだろう。去年はノーダウトとStand By youを引っ提げて一躍知名度を爆発させたOfficial髭男dism。今年はさらに大爆発した。2019年年間ダウンロードランキング(レコチョク調べ)ではPretenderが7位、宿命が19位、イエスタデイが43位にランクイン。この3曲全てが最高品質をもってリリースされているからすごい。名曲ってそんなポンポン出るもんじゃないと思うのに、1つの名曲を満足いくまで堪能するまでにすかさず新しい神曲を差し込んでくる。彼らはエモの大渋滞を起こす。

 ヒゲダンの圧倒的声量はレコード音源からでも十分伝わってくるのに、ライブだとその声量が10倍マシでパワーを発揮してくる。本当に恐ろしい。声量の大きさもさることながら、ロングトーンの長さ美しさも一級品。みんなで合唱するパートでも息の切れた観客を置いてけぼりにして勝手にロングトーン大会開いて勝手に優勝してる。それなら不戦敗でいいくらいだ。そんなロングトーン大会で優勝した彼らの9連戦を1つづつ紹介していこう。


Official髭男dism@Zステージ 2019/12/25 18:55~ 
生参戦:2回目 見た場所:前の方 

★セットリスト★ 

リハはなし。去年はESCAPADEやってた。リハやらないバンドってなんとなく大御所感ある。

本番 

1.イエスタデイ 

2.ノーダウト 

3.Tell Me Baby 

4.115万キロのフィルム 

5.ブラザーズ 
6.FIRE GROUND 

7.Pretender 
8.Stand By You 

アンコール.宿命


1.イエスタデイ

 世間体~気に~してばっかのイニエスタデス
 ヒゲダンはみんなで騒げる系の曲が少ない&有名な新曲で場馴らし、という理由から宿命が来ると思ってた。だがその予想は見事打ち砕かれた。最初から荘厳度MAXでのイエスタデイ。このチョイスで分かった。コイツら、手加減無しの本気だと。イントロが始まるやいなやステージの背景が一面の空色に変わり、ハルゥゥカァサァァァァキヘェエェェェと叫ぶ天の声に誘われて俺たちは昇天した。グラウンド踏みしめるとかあなたのそばにいるからとかそんなんすっ飛ばしていきなり空に飛ばされるサプライズときたらたまったものではない。コース料理で前菜抜きで初っ端から高級肉が出されたのでもうお腹いっぱいになりそうだった。でもこれから、まだ8曲続くんだよ。

2.ノーダウト

 2019年の大ヒットナンバーの次は2018年の大ヒットナンバーを。名の知れた曲を余すことなく大放出してくれたセトリには感謝しかない。

3.Tell me baby

 出会って3秒でアァァァァァァァァァォォゥゥゥゥゥゥウ!叫びボーカルの真髄がこの曲には現れる。間奏とかとこある事に隙あらば叫びまくる。2番のBメロ後には音源にはないイヤャャァァァァァァァァァッッッッッッッホォォォォゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!の絶叫のボーナスも付いてきた。フェスでは代表曲を中心にセトリを構成するのが一般的だが、Tell me babyだけは(比較的知名度が高いとはいえ)藤原聡が狂ったように叫びたいがために選曲してる気がしてならない。あっ、聞く分には気持ちいいので歌ってくれて別に構わないです。

4.115万キロのフィルム

 ヒゲダンはこの曲の最初のアカペラ大熱唱で泣きました。映画〜の話〜さ〜までを声のみで歌い上げた。さ〜〜〜〜〜アァァァハァァァァァ⤴︎ ⤴︎⤴︎もちゃんと歌ってくれたのはさすがといったところだ。結婚を発表した小笹さん藤原さん松浦さんのお相手へ示す愛がこの曲の歌詞と重なっていると想像し出すともう止まらない。最後のアカペラフレーズも、お得意の超ロングトーンで歌い上げきった。この命ある限り〜〜は文字通り最後の人絞りまで残った声を全て出し切っていて、改めて髭男の本気を見た。もう満腹。

5.ブラザーズ

 1度満腹になったのでここからは別腹です。個人的にはちょっと意外な選曲。藤原さんが歌え〜〜〜〜〜〜〜〜!って煽りを入れてきた。だからァァアッチモコッチモシュガァァレスッ!って叫ぼうとして俺は気づいた。こんなクソ高いキー歌えるのあんただけだよ。ファンが煽りに物理的に応えられない稀有な例を見た。

6.Fire Ground

 Stand By Youという超有名曲との両A面シングルであるせいで影に隠れがちだが、フェスではこいつの存在感が一際輝く。ゴリゴリのカッコイイ歌。こんなこともできる!のが髭男の1つの魅力だったりする。サビではステージでマジモンの炎あがってて最高にロックだったぜ。ライブでは絶対外せない一曲。

7.Pretender

 ここで来ました。最高のデザート。髭男の魅力を一気に日本中に知らしめた曲。その存在が知れ渡っていく様子をリアルタイムで見ていたのでこの曲の力をまざまざと実感している。流れとしては、
元から髭男好きだった人がPretenderはヤバいと言う→
好奇心旺盛な人がその口コミに釣られて聞き、これは本物だと言う→
「Pretender聞く奴は流行りに乗りたいだけのニワカ」とバカにしてた人すらも手のひら返す
という、まさにイノベーター理論と完全に一致した広まり方しててすげぇってなった。どうしてこの曲がここまで広まったのだろうか。これは私の解釈だが、この曲は人間誰しもの心の中に住むPretenderー偽りの自分を生き映したような歌で、恋の魔法にかけられて偽りの恋愛感情を持ってしまっていたことに気づいた時にはもう手遅れ、という状態の自分が初めて彼らによって言葉として現出させられ、心の中のヤワなところをスプーンで抉りとるような感覚が新鮮で生々しかったのかもしれない。
 ロングトーン大会は、この曲の最後の「君は綺麗だ〜(以下伸ばし棒略)」にて優勝。大会記録。本当に感動もの。髭男の最初から俺の斜め前にいたメガネっ娘が、Pretender終わったときには号泣してた。何か辛いことがあったのかな、だとしたらこの歌聞いたらそら泣くよなぁって。この子にいい出会いがあって報われますようにってずっと神にお願いしました。

8.Stand By You

 トリは今年もこれ。全員で大合唱。さっきのメガネっ娘も笑顔になってた。直前のマイファスからZステージ最前の人口密度高すぎて酸欠で餌に群れる鯉になって息するのもしんどいくらいだったんだけど、それでも十二分に魅力を堪能できたのはさすが髭男だなぁって思った。

アンコール.宿命

 いやもう贅沢すぎませんかね。フルコース食べ終えて会計済ませて帰ろうとしたらときに、最後のおもてなし!ってもいっちょデザート。相変わらずぎゅうぎゅうの観客席だったけどヒット曲をほぼ全て歌いつくしてくれたことに圧倒的感謝です。これからも叫び続けてください。


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