10年後もこんなふうに いられるかな 一緒に
2010年2月3日、この歌詞が入った曲が発売された。それから今日、その歌詞の10年後を迎えた。
このことに気づいたのがちょうど3週間くらい前という、素晴らしい予定調和。
この曲は、瞬間センチメンタルというSCANDALのナンバー。何と素晴らしいことだろう。あれから10年。「こんなふうに」一緒にバンドとしていられてるじゃないか。
はいどうも、SCANDAL大好き芸人みなです。俺は上記のような「歌詞が示す一点の未来」に注目することがすごく好きです。SCANDAL自体は2016年にデビュー10周年を迎えたわけですが、歌詞中の節目の未来一点をこの時期にタイミングよく迎えたのが「瞬セン」でした。
そしてせっかくキリいいし!ということでSCANDALへの愛を時間を追って惚気たくなり、この記事を書くにいたりました。
とはいえ、俺がSCANDALの曲の大半を知ったのはここ1年ぐらいと結構最近のことで、昔は一部の数曲だけを選り好んで聞いていました。多くの曲を知った今がSCANDAL愛のピークなのは間違いないのですが、それでも思い返せばこれまで幾度とSCANDALに、人生の大事な局面で励まされていたと感じます。
というわけで今回は、個人の思い入れと関連の深いSCANDALの名曲たちを紹介していきます。ある一般男性のメモリーWithSCANDALという感じで見ていってください。
1.少女S
これがSCANDALとの初めての出会いでした。原点。きっかけはMステでの生演奏。雨の降る演出の中で駆け出しとは思えない自信満々のパフォーマンスを見て衝撃的だった。おそらくこの回。
高校生になったら人はこんなかっこよくなるのか…なんつって未来の大人びていく自分を想像してたけど彼女たちが特別かっこよすぎたのだと気付いたのは結構後になってから。
そして、CDを買うのもお金が惜しい時代だった(俺氏まだ小6)当時は、Mステを毎週録画しており、カセットテープに音源を録音するという今や絶滅した神の遊びで少女Sを手に入れた。そしてこの神パフォを自分の部屋に遺して無限にリピートしていた。今思い出しても懐かしくて死にそう。
また、当時のこの曲の印象は上記演出の「雨」と、もう一つは「イヤイヤ」の歌詞だった。
まず、砕けた会話でしか登場しない「イヤイヤ」なんていうただの文句を歌詞に入れて、音階にのせて歌うのがガキの俺にはとっても新鮮だった。そして何より、歌い方がすごくクセになってしまった。しつこめの粘着ストーカー男にナイフ向けて言ってるんじゃないかってレベルの本気の「イヤイヤ」が叫ばれていて、一番ツボだった。逆に罵倒されたくなるくらい。
さて、俺は超がつく部活っ子だったため、ここからしばらく音楽から離れていくのですがそれでもこの少女Sの衝撃はずっと頭の中に残っていたみたいで、数年の時を経て今度は彼女らに励まされていくようになるのです。
2.瞬間センチメンタル/OVER DRIVE/Pride
時は飛んで2015年、今度は受験で大いに励ましてもらいました。いや、励ますと言っても辛いときに心の支えになったというのとは少し違って、勉強のテンションを高めるのに大いに力になってくれた、というイメージです。大学受験は総じてみればゲーム感覚ですごく楽しめたのですが、戦闘BGMとしてSCANDALの音楽は必要不可欠なものだったことには間違いない。
瞬センはイントロで大空に飛ばされた感覚に陥るので、見慣れない英単語も大空をバックにすることで綺麗に見えたのでめちゃくちゃ暗記しやすかったです(?)
OVER DRIVEはイントロのドラムとギターが流れるだけで勉強=しんどいという発想が頭から完全に抜け去らせてくれたし、間奏では頭がお祭りモード。
Prideは出だしのサビとラストサビ前のTOMOMIパートに何回も元気づけられました。
特にOVER DRIVEとPrideは今聞いても当時塾の自習室で勉強してた記憶がセットでついて来る。
それほど「SCANDALと一緒に」受験を乗り越えたということなんです。
これらの曲以外にも、Departure、夜明けの流星群、少女Sなど聴いて心を癒したり光を灯したりしていました。
3.HARUKAZE/Sakuraグッバイ
まるで 正反対の2人 でもなんでだろう 一緒にいるといつのまにか 似てるとこも増えたね なんてホントは少し真似し合ってた(HARUKAZE)
着慣れた制服の襟が いつもより少し窮屈なんだ(Sakuraグッバイ)
こっちは入試の後、高校の卒業シーンを大いに彩ってくれた2曲。この2曲を聞いていたおかげで卒業式に激エモモードで突入できて、思い残すことなく卒業できたように思う。どっちも卒業ソングなんだけど、「別れる相手の距離」に違いがあるような気がする。前者は「別れる大勢が周りに・でも気になるあの人はちょっと遠くにいる」イメージで、後者は「物理的な近くには誰もいない状態だけど仲間も大切な人も心の中で支えてくれている」そんな心象を与えてくれるような気がしている。
HARUKAZE:卒業式の最後のホームルーム前の自由時間に校内放送で
Sakuraグッバイ:卒業式の日学校に向かう道中にイヤホン越しで
聴くのが究極の楽しみ方。
4.OVER
この曲でギターの持つ力を思い知った。今までもギターの音は分かっていたし好きなギターサウンドもあったんだけど、ギターにももっと注目して聞いてみよう、と思うきっかけを与えてくれた曲。音楽を楽しむ幅を2倍広げてくれた、という意味で強く感謝している。
きっかけは2019年6月、Zepp Osakaでのワンマンライブ。3曲目ぐらいに出てきたんだが、そこで惚れこんでしまった。特に聞いてほしいのがイントロと2番の後の間奏。ありとある感情が腹の底からマグマのように湧き上がってくるような音の力に全身が震えるのを感じた。この音ならどれだけ大音量にされても心地よい。フェスでもやってくれ。
5.SCANDAL BABY(カゲロウ?)
最後の最後でめっちゃ初期の曲。この曲を通して、俺のてぃも愛の爆発とSCANDALの仲の良さを肌で感じられたことを象徴として、この曲への特別な思い入れは生まれた。きっかけはレディクレ2019。スキャベビが最後の歌だった。その時何があったのかというと、TOMOMIが2番のサビまでをHARUNAの代わりに歌うスペシャルバージョンだったのである(レディクレのSCANDALの様子はこちらも参照に)。
なんだ、ただ歌うパートが少し変わっただけじゃないか。そう思った人もいるかもしれない。
いや、はぁぁぁぁぁぁ??てぃもの声聞いたことあります???1000人に1人のアニメ声で演奏中にASMR始めちゃうお方をご存じない…??とりあえずこの動画を見なさい。
しゃくり上げるようなむせび泣きを完璧にやり遂げるキュートボイス。完全に沼である。歌う演技派声優。彼女は今すぐSpoonの広告塔になるべき。ただでさえワンフレーズてぃもに置き換わるだけでも歓喜なのにAメロ~Bメロまで30秒ぐらいのサービスタイム。最高やん。
てぃもバージョンを聞いたのは本番一回キリ(FM802のライブ音源OAでも選ばれず)だったが、いまだにあの時の音は脳内で蘇生される。今でもスキャベビの音を再生すると元音とレディクレの音が同時に再生されて頭が渋滞する。
ところで、この時のてぃも特別バージョンは、ただのサービス精神によるものではなかった。
実はこの日、連日のライブ疲れからか、HARUNAの声の調子が良くなかったのである。これについてはMCでも言及されていた。中盤あたりで、こんなくだりが。
HARUNA「実はちょっと今日喉の調子が悪くて…すいません」
MAMI「困ったらいつでもサポートするよ」
TOMOMI「今日はレディクレ特別バージョンだね」
特別バージョンだよとフラグを立てておいて、最後の最後に回収するてぃもらメンバー。ピンチをチャンスに変える、SCANDALの仲の良さ・団結力あってのスペシャルなステージだったわけだ。
スキャベビを終えステージから下がる時に、RINAが慰めるようにHARUNAの肩を組みながら戻っていく様子を見た。TOMOMIに代わりで歌ってもらったことによる申し訳なさや感謝の想いがLINAやその他メンバーが汲み取ったのかもしれない。この瞬間も込みで、SCANDALという一つのチームに対する愛が、俺の中でますます深まった。スキャベビに対するもう一つの思い入れ。それはこの曲の生演奏から見えた、SCANDALとして15年近くかけて築き上げた絆の結晶なのである。
最後に
瞬間センチメンタルがリリースされた当時は、10年後どうなっているかなんてSCANDAL本人も本当に分からなかったでしょう。しかし、ここまでSCANDALがお互いを信じ合い、進む道を信じ続けてきたことで、2020年もこんなふうにSCANDALでいられてるんだと思います。しかもデビューからずっとメンバーも変わらずに。本当に素晴らしいと思います。
俺自身、SCANDALを一度知ってから離れた時もあったけど、大変だった受験の時と就活の時は、吸い寄せられるようにSCANDALの曲を掘り起こし、聞いていた。心の拠り所としていつでも支えられるようにスタンバイしていたかのごとく、遠いようでずっと近くにいてくれていた家族のような(?)存在です(年齢差)。これからも一生ついていきます………………!!!!!!!!
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